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空き家のシロアリ被害は大丈夫?目視でできる被害確認方法を解説

不動産情報・知識・アドバイス

松本 親幸

筆者 松本 親幸

不動産キャリア29年

㈱フォローウィンドコーポレーションの
別称:大阪空き家・長屋買取センターです!

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所有している空き家が、もしシロアリ被害を受けていたらどうしようかと不安に感じていませんか。
特に、5年ほど人が住んでいない建物では、換気不足や湿気のこもりやすさから、気付かないうちに被害が進行しているケースも少なくありません。
しかし、ポイントを押さえて建物の外周や室内、床下点検口まわりを目視で確認すれば、自分でもシロアリ被害の有無をある程度推測することができます。



このページでは、空き家に多いシロアリ被害の特徴と、所有者が自分で行える具体的な被害確認方法を、初めての方でも分かりやすい手順で解説します。
売却や活用を検討する前に、まずはリスクを把握し、将来の修繕費用を抑えるための第一歩としてお役立てください。

大阪市大正区の空き家とシロアリ被害リスク

大阪市大正区は、三方を河川や運河に囲まれた低地にあり、周辺に水面が多いことが大きな特徴です。
低地では雨水がたまりやすく、浸水の危険性も指摘されており、敷地や建物まわりの湿気がこもりやすい環境といえます。
また、大阪市内の地盤は粘性土層を含む軟らかい地層が分布しており、地盤沈下や不同沈下が生じると、基礎や土台にひび割れや隙間が生じやすくなります。
こうした湿気の多い地盤環境は、床下や土台まわりの木材が湿った状態になりやすく、シロアリが活動しやすい条件につながります。



一般にシロアリは、暗くて湿度の高い場所を好み、特に床下や基礎まわり、浴室まわりなどの木部が狙われやすいとされています。
木材が常に湿った状態にあると腐朽が進み、木の内部がやわらかくなるため、シロアリが侵入しやすくなります。
さらに、基礎や土台まわりに細かなひび割れや隙間があると、シロアリが蟻道をつくって建物内部へ進入しやすくなります。
このように、大正区のような水辺の多い低地では、地形や地盤の条件が、木造住宅の床下環境に影響し、結果としてシロアリ被害のリスクを高める要因になりやすいです。

空き家期間が約5年続くと、人が住んでいないために窓の開閉や換気がほとんど行われず、室内および床下の湿気が抜けにくくなります。
屋根や外壁の小さな劣化が雨漏りにつながっても、早期に気付いて補修されにくいため、天井裏や壁内、土台近くの木材が長期間湿った状態になりやすいです。
また、庭や敷地まわりの雑草や放置された木材、古い木製の杭などが増えると、それらがシロアリのエサや移動経路となり、建物への侵入リスクがさらに高まります。



このように、換気不足・雨漏り・雑草や残置物の増加といった典型的な空き家の劣化状態は、いずれもシロアリが好む湿潤で暗い環境をつくり出し、被害を助長しやすい点に注意が必要です。

空き家の状態 具体的な状況 シロアリ面のリスク
換気不足 窓閉め切り・通風不良 床下湿度上昇・木材軟化
雨漏り・結露 天井や壁のしみ跡 柱や土台の腐朽進行
雑草・残置物 庭の雑草繁茂・木材放置 シロアリの餌場・侵入路

空き家のシロアリ被害を放置すると、土台や柱など構造上重要な木部が内部から食われ、見た目は変わらなくても強度が大きく低下するおそれがあります。
こうした劣化が進行すると、基礎の不同沈下や建物の傾き、屋根の変形などが表面化し、倒壊リスクや耐震性の低下につながります。



また、空き家対策特別措置法に基づくガイドラインでは、シロアリによる著しい蟻害や、屋根・外壁の破損、雑草の繁茂などが重なると、「特定空家等」と判断されるおそれがあるとされています。
特定空家等に該当すると、指導や勧告、命令に加え、最終的には行政代執行と費用負担といった厳しい措置につながる可能性があるため、シロアリ被害の有無を早めに確認し、必要な管理を行うことが大切です。

空き家に多いシロアリ被害箇所と基本知識

まず、空き家で注意したいのは、家屋を加害する主なシロアリがヤマトシロアリとイエシロアリの2種類である点です。
いずれも地中や家屋内部に巣をつくり、木材を餌として集団で加害します。
特に湿った木材や床下・浴室まわり・水回りなど、湿気がこもりやすい場所を好んで活動することが指摘されています。
また、羽アリとして一斉に飛び立つ群飛の時期は、ヤマトシロアリが4〜5月頃の昼間、イエシロアリが6〜7月頃の夕方から夜に集中しやすいとされています。



次に、空き家期間が長い建物では、換気不足や雨漏り、結露の放置などにより、玄関土間や勝手口まわりの木部が常に湿った状態になりやすいです。
このような場所は地面と近く、コンクリートの隙間やひび割れから蟻道が入り込みやすいため、シロアリ被害が多い部位とされています。
さらに、ベランダ・バルコニー下や屋外物置まわりに木材を直接地面に接したまま置いていると、そこがシロアリの餌場となり、建物本体へ被害が広がるおそれがあります。
庭の古い杭や切り株、木製の囲いなども同様に注意が必要です。

また、シロアリ被害は外観からの判断が難しいことが多く、床下や基礎、浴室まわりなどの内部で静かに進行する傾向があります。
土台や柱の内部が食害されても、初期段階では表面の塗装や仕上げ材が残っているため、見た目には健全に見える場合があります。



しかし、内部の強度が低下すると、建物全体の耐震性が損なわれ、わずかな揺れや荷重で床のたわみやドアの建て付け不良などが急に表面化することがあります。
このため、外観だけで安心せず、被害が疑われる部位を意識して確認することが大切です。

部位 想定される被害内容 注意して見るポイント
床下・基礎まわり 土台木部の食害 蟻道・木くずの有無
玄関土間・勝手口 敷居や枠の腐朽 変色・浮き・割れ
浴室まわり 床組みの劣化 床の沈み・カビ跡
ベランダ下・庭木 屋外木材からの加害 地面接触の木材

目視でできる「空き家シロアリ被害確認方法」

まず建物の外周から順に、基礎や土台周りの状態を確認することが大切です。
基礎コンクリートの表面やひび割れ部分に、土が盛り上がった筋状のかたまりがあれば、シロアリが通り道としてつくる蟻道の可能性があります。
また、窓際や基礎周りに羽の落ちた虫が多数散らばっていないか、柱や外部の木部の下に細かい木くずが溜まっていないかも見てください。



さらに、庭木の根元や木製の杭、放置された木材が地面と接したまま長期間置かれている場合は、シロアリの餌場や巣になっていないかを目で確かめることが重要です。

次に室内では、歩いたときの床の感触や建具の動きに注意して確認します。
ゆっくり歩きながら、一部だけ沈むような箇所や、床板がたわむ場所がないかを確かめると、土台や根太の劣化の有無をある程度推測できます。
あわせて、柱や鴨居、敷居の表面に不自然な膨らみや変色、細かなひび割れがないかを目で追っていきます。
戸やふすま、引き戸が急に重くなったり、途中で引っ掛かるようになっている場所があれば、シロアリ被害や湿気による木部の変形が進んでいる合図として注意が必要です。

床下点検口からの確認は、無理をせず安全を最優先に行う必要があります。
点検口を開ける前に、周囲の荷物を片付け、懐中電灯と軍手、汚れてもよい服装を準備し、単独では作業をしないようにしてください。



床下に入らず、点検口から懐中電灯で照らし、基礎の立ち上がり部分や木材の表面に蟻道や濡れ跡、カビ、木材のはがれがないかを目視で確認します。
ただし、床下の奥や束の裏側、配管周りは素人目では見落としや判断ミスが生じやすく、目に見える範囲に異常がなくても内部で被害が進行している場合があるため、自分での確認には限界があることを理解しておくことが大切です。

確認場所 主なチェック内容 異常時の注意点
建物外周・庭 基礎ひび割れと蟻道
庭木や杭の腐朽状態
蟻道や大量の羽アリ
早期の専門確認
室内床・柱まわり 床の沈みやたわみ
柱の膨らみや変色
建具の開閉不良発生
構造材被害の可能性
床下点検口周辺 基礎表面の蟻道付着
木材の濡れ跡や剥離
奥の状況把握は困難
早期の精密調査検討

目視だけでは難しいケースと早めの専門調査の重要性

まず知っておきたいのは、シロアリ被害の多くが建物内部で静かに進行し、外からはほとんど様子が分からない場合が多いことです。



特に壁の中や床下の奥、配管まわりなどは暗く湿気がこもりやすく、シロアリが好む環境が整いやすい場所です。
このため、外壁や床面に大きな異常が見えなくても、内部の木材が広範囲に食害されている事例が報告されています。
空き家期間が長いほどこうした変化に気付きにくくなるため、目視確認だけで安心せず、見えない部分を意識することが大切です。

次に、売却や賃貸などで空き家を活用する前には、最低限の建物調査とメンテナンスを行うことが重要です。
空き家チェックシートでも、床や壁の浮き・傾き、水漏れやカビの有無などが基本的な確認項目とされています。
これらはシロアリ被害だけでなく、湿気や雨漏りなどの劣化要因を把握する手掛かりにもなります。
また、空家等対策特別措置法に基づく判断では、適切な管理がされていない空き家は「管理不全」や「特定空家」と認定されるおそれがあるため、事前の点検と補修で状態を整えておくことが望ましいです。

さらに、少しでもシロアリ被害が疑われる場合は、早めに専門調査を検討することが、将来の修繕費用を抑える近道になります。



近年の情報では、シロアリ調査は現地点検のみであれば無料とする業者も多く、被害が進行した後の駆除と補修に比べると初期対応の負担は小さいとされています。
一方で、構造材まで大きく被害が進んだ場合には、数十万円から場合によっては数百万円規模の修繕が必要となる例もあり、早期発見の経済的なメリットは小さくありません。
空き家の活用や売却を検討している方ほど、資産価値を守るために、目視点検とあわせて専門調査の活用を前向きに考えることが大切です。

確認方法 確認できる範囲 向いている目的
所有者による目視確認 外周・室内の表面状況 大まかな劣化の有無把握
チェックシート活用 床・壁・天井の変状全般 管理状態の整理と記録
専門業者の詳細調査 床下奥・壁内・配管まわり シロアリ被害の早期発見


まとめ

空き家のシロアリ被害は、見た目がきれいでも内部で静かに進行していることがあります。
特に5年空き家の物件では、換気不足や雨漏りなどが重なり、気付かないうちに被害が広がるケースも少なくありません。
この記事でご紹介した外周・室内・床下のセルフチェックは、あくまで「気付くきっかけ」を掴むための方法です。
少しでも気になるサインがあれば、被害が小さいうちに専門的な調査を行うことが、将来の修繕費や資産価値の低下を防ぐ近道です。



当社では、空き家の現地確認から今後の活用・売却のご相談まで、状況に合わせて丁寧にサポートいたします。
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