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大阪市で空き家が多い区はどこ?ベスト5と各エリアの特徴を解説

不動産情報・知識・アドバイス

松本 親幸

筆者 松本 親幸

不動産キャリア27年

㈱フォローウィンドコーポレーションの
別称:大阪空き家・長屋買取センターです!

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大阪市のなかで、空き家が最も多いエリアはどこかご存じでしょうか?近年、人口減少や高齢化、住宅の老朽化といった社会背景から、空き家の問題が深刻化しています。「なぜ特定の区で空き家が多いのか」「ベスト5の区はどこなのか」など気になる方も多いはずです。この記事では、大阪市内の空き家事情を最新データとともに解説し、特に空き家が集中する5つの区の特徴や管理・活用の動きについても詳しくご紹介します。大阪の空き家対策やエリアごとの傾向を知りたい方は、ぜひ読み進めてみてください。


大阪市全体の空き家の現状と傾向

大阪市では、令和5年(2023年)実施の「住宅・土地統計調査」によると、市全体の空き家数は約28万戸、空き家率はおよそ17.2%です。これは政令指定都市の中でトップの水準とされ、全国的にも関心が高まっています。都市部にもかかわらず高い空き家率は、特有の住宅事情が影響しているものと考えられます。

また、大阪府全体では、令和5年10月1日時点で空き家数は約70万1,900戸、空き家率は14.2%となり、前回調査より減少傾向です。ただし、「賃貸・売却用および二次的住宅を除く真の放置空き家」は22万6,900戸で増加しています。


こうした高い空き家率の背景には、人口の高齢化や住宅の老朽化が大きく関係しています。特に大阪市では、長屋や連棟住宅の多さに加え、相続登記の未了による所有者不明の住宅が放置されるケースも少なくありません。2024年からは相続登記の義務化も始まり、対応の必要性が一層高まっています。

項目大阪府大阪市
空き家数約701,900戸約280,000戸
空き家率14.2%17.2%
放置空き家(賃貸・売却除く)22万6,900戸非公表


空き家が多い区ベスト5ランキング(戸数・率ともに高い順)

2023年の「住宅・土地統計調査」によれば、大阪市内で空き家率と空き家戸数が特に高い区のベスト5は次の通りです。

順位区名空き家率空き家戸数
1位西成区25.92%約22,870戸
2位生野区22.80%約20,890戸
3位中央区18.36%約17,170戸
4位東住吉区18.17%約13,950戸
5位旭区18.10%約10,280戸

これらのデータは、2023年度の統計にもとづく大阪府内の市区町村別空き家率ランキングによるものです。西成区は空き家率が最も高く25.92%、戸数も約22,870戸と市内でも突出しています。生野区は2位で空き家率22.80%、戸数約20,890戸と続いています。中央区、東住吉区、旭区も空き家率および戸数ともに高い順位にあります。

特に西成区や生野区は、戦前からの長屋や老朽住宅の多さ、再建築困難な建物が多いこと、単身高齢者の増加といった要因が空き家の増加に影響しています。一方、中央区や東住吉区、旭区も空き家率が18%前後と高く、共通して築年数が古い住宅や接道狭小の住宅密集地が背景にあるとされています。



ランキング各区の特徴と留意点

大阪市内で空き家が多い上位の区には、それぞれ独自の背景や課題があります。以下の表は、主な上位5区についてそれぞれの特徴を整理したものです。

区名 主な特徴 留意点
西成区 空き家率が市内トップ(約25.9%)、戸数も最多で、老朽住宅や高齢単身世帯が多い傾向があります。 再建築不可物件や狭小地、大規模構造劣化による解体・再生困難な物件が多く、専門的サポートが不可欠です。
生野区 空き家率22.4%前後で、長屋が多く“その他の住宅”(売却・賃貸対象外の建物)が多い点が特徴です。 長屋特有の構造上、1軒のみのリフォームが難しく、行政・地域が連携した利活用プロジェクトが重要です。
中央区・東住吉区・旭区・港区 それぞれ空き家率は18〜20%前後で高い水準。都市中心部(中央区)や住宅密集区(東住吉区、旭区、港区)に空き家が散在しています。 地理的・都市政策上の背景から、地区によっては用途転換や補助制度活用による利活用への道が見いだしやすく、行政施策を活かしやすいです。

特に西成区では、空き家率、戸数ともに高く、老朽化した住宅や高齢単身者の増加により、空き家発生の根深さが際立っています。再建築困難な狭小地や構造問題を抱える住宅が多いため、対応には高度なノウハウと体制が求められます。生野区では、戦前築の長屋が多く残っており、建物が“その他の住宅”として不動産市場に流通しにくいことから、地域主体の活用プロジェクトや行政主導の相談窓口などを通じた連携が鍵となります(例:「空き家カフェ」の開催や「アキカツカウンター」の設置など)。中央区などでは、用途転換やリノベーション補助制度など、利活用のための制度面での後押しが活用可能です。


空き家の適切な管理や利活用に向けた区ごとの対策事例

大阪市内の各区では、空き家の適切な管理や地域活性化を目的とした多彩な対策を進めています。以下に東住吉区・住吉区・その他の取り組みを表形式でわかりやすくご紹介します。

区名 主な対策 概要
東住吉区 空き家活性化サポーター制度
特定空家等の是正活動
不動産事業者が登録サポーターとして、所有者からの相談に対応し利活用提案を行う体制を整備しています。相談自体は無料で、必要に応じた施策も受けられます。また管理不全空家や特定空家に対しては是正のための相談窓口を設置し、行政が指導や助言を通じて改善を図っています。
住吉区 空家等対策推進ネットワーク会議
官民連携セミナー
司法書士・税理士・宅建業者などの専門家と地域団体が協働し、所有者への啓発やリスク情報の共有、相談誘導を進めています。また、実家じまいと利活用をテーマにしたセミナーを民間事業者と連携して開催し、所有者の気づきや次の一歩を支援しています。
市全体・他区 空家利活用改修補助制度 住宅性能向上や地域まちづくり用途(子ども食堂・サロンなど)への改修に補助を実施しています。改修工事の費用に対して支援があり、効果的な空き家の再活用が可能です。


各区の取り組みは、所有者が気軽に相談できる窓口や専門家ネットワークによる支援、そして補助制度による実務的な後押しによって構成されています。これにより空き家の管理不全防止や地域資源としての再活用が促進されており、所有者の負担軽減と地域の魅力維持に寄与しています。

空き家を所有されている方は、自治体の制度や支援を活用することで、管理負担の軽減や利活用の機会を得られます。当社ではこうした政策や補助制度に詳しいため、お気軽にご相談いただければ適切なご提案が可能です。


まとめ

大阪市内で空き家が多いエリアを見てきましたが、これらのエリアにはそれぞれ異なる背景や事情があります。西成区や生野区では高齢化や住宅の老朽化が顕著であり、中央区や東住吉区、旭区・港区でも都市特性や地域の取り組みが空き家問題に影響しています。空き家の増加は放置すると問題が深刻化しますが、行政や地域による管理や利活用の工夫で、再びエリアの魅力となる可能性も秘めています。本記事でご紹介したように、大阪市の空き家問題は課題ばかりでなく、地域や住民による前向きな変化のチャンスでもあることが分かりました。今後も地域ごとに最適な対策・活用が期待されます。


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