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中古マンション価格高騰それでも買う?賃貸派の疑問にプロが答える

不動産情報・知識・アドバイス

松本 親幸

筆者 松本 親幸

不動産キャリア27年

㈱フォローウィンドコーポレーションの
別称:大阪空き家・長屋買取センターです!

個人的には今までの不動産業経歴において
1500件超のお取引に関わっております。

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若い時にはリフォームの仕事も経験済。
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最近の中古マンション価格の高騰を前に、あえて賃貸を選び続けている人の中には、本当に今、無理をしてまで購入する必要があるのかと疑問を抱いている方が少なくありません。
一方で、同じ状況でも実際に購入へ踏み切っている人たちも確かに存在します。
この違いは、一体どこから生まれているのでしょうか。



本記事では、中古マンション価格高騰の背景や、賃貸派が感じる違和感、そしてそれでもなお買う人たちのリアルな購入動機を整理しながら、賃貸と購入を冷静に比較するための考え方を解説します。
読み進めることで、自分は賃貸派でいるべきなのか、それとも状況を見極めて購入を検討すべきなのかを判断するヒントが見えてくるはずです。

中古マンション価格高騰の現状と背景

国土交通省の不動産価格指数では、住宅の価格水準を2010年平均=100とした指数で公表しています。
最新の都市圏別データでは、マンションの区分所有を中心とする指数が、南関東圏など主要都市圏で200を大きく上回る水準となっており、2010年と比べておおむね2倍超に達していることが分かります。
また、日本不動産研究所などの長期推移データを見ても、主要都市圏の中古マンション価格はリーマンショック後から一貫して上昇基調をたどり、直近まで高値圏が続いています。
こうした指数の動きから、中古マンション価格の高騰が一時的な現象ではなく、長期的なトレンドとして定着していることが読み取れます。



次に、新築マンション価格の動きを見ると、不動産経済研究所などの公表資料で、分譲マンションの平均価格が2010年前後と比べて大きく上昇していることが示されています。
新築は建設費や人件費の上昇、用地取得コストの増加などの影響を直接受けるため、販売価格が上がると、それに引きずられる形で中古マンションの売り出し価格や成約価格も切り上がりやすくなります。
さらに、新築価格の高騰によって「新築は手が届かないため中古へ」という需要が強まり、中古市場への購入希望者が増えることで、需給面からも価格を押し上げる要因となっています。
このように、新築と中古は別々の市場のように見えて、実際には価格面で密接に連動している構造があります。

中古マンション価格の高騰は、売買市場だけでなく、賃貸市場にもじわじわと影響を及ぼしています。
投資用や賃貸運営を目的として中古マンションを購入する所有者にとって、取得価格が上がれば、回収期間を確保するために設定家賃を引き上げざるを得ない場面が増えます。



一方、総務省「家計調査」や民間調査の結果からは、居住費が可処分所得に占める割合が高止まりしている傾向がうかがえ、借りる側も負担感が強まっています。
このように、「買う人」は購入価格とローン負担が、「借りる人」は家賃負担が、ともに重くなっているのが現在の住宅市場の特徴です。

項目 2010年前後 直近の傾向
主要都市圏の中古マンション指数 基準値100前後 200超の高水準
新築マンションの平均価格 相対的に抑えられた水準 建築費上昇で大幅上昇
賃貸住宅の家賃水準 地域により横ばい傾向 取得コスト増でじわじわ上昇


賃貸派が抱きやすい「こんなに高くてまだ買うの?」という違和感とは

中古マンション価格が大きく上昇するなかで、賃貸派の多くは「いま買う人の考え方」が見えにくくなっていると感じやすいです。
実際には、購入検討者は家賃水準や将来の収入見通し、老後の住まい方など、複数の条件を同時に比較しながら判断しています。
一方で、賃貸派は毎月の家賃支払いに意識が向きやすく、住宅ローンの総返済額や税制優遇など、購入側が重視している指標に触れる機会が限られています。
この情報の非対称性が、「価格が高いのに、なぜあえて買うのか」という疑問を生みやすい背景になっています。

賃貸派が「今は無理に購入する必要はない」と考える根拠として、まず物価上昇への不安があります。
総務省の消費者物価指数では、近年は住居関連費を含めた物価がじわじわと上昇しており、生活全体の負担感が増している状況がうかがえます。



加えて、今後の金利動向や、収入が物価ほどには増えないのではないかという懸念から、「住宅ローンという大きな固定負担を抱えるのは避けたい」と考える人も少なくありません。
こうした不安要因が重なることで、「柔軟に住み替えや支出調整がしやすい賃貸の方が安心」という判断につながりやすくなっています。

一方で、賃貸派が見落としがちなのが、住宅費を長期で比較した場合の差です。
住宅金融支援機構は、住宅ローン返済額や総支払額を試算できるシミュレーションを提供しており、期間や金利条件を変えながら、賃貸との比較検討に活用されています。
また、民間の比較シミュレーターでは、家賃上昇率や管理費・修繕費、将来の売却想定額まで含めて、生涯の住居費を試算する仕組みが用意されており、「長く住むなら購入の方が総額で有利になるケース」も可視化されています。



中古マンション価格が高騰するなかでも購入を選ぶ人は、こうした長期シミュレーションを踏まえて、「将来の家賃上昇リスク」や「老後の住居費負担」を抑えるという発想で判断していることが多いのです。

賃貸派が重視しやすい点 購入派が重視しやすい点 共通して意識すべき点
当面の毎月支出額 住宅費の生涯総額 手取り収入とのバランス
住み替えやすさ 老後の住居費負担 将来収入と家計の余力
金利上昇リスク回避 家賃上昇リスク抑制 物価や金利の変動影響

価格高騰下でも中古マンションを買う人のリアルな購入動機

中古マンション価格が高止まりする中でも、購入に踏み切る人は少なくありません。
背景には、新築価格の上昇や供給の偏りから、新築より中古の方が相対的に手が届きやすいという認識があります。
実際に、近年は中古マンションの成約件数が高水準で推移しており、価格が上がっても需要が底堅い状況がうかがえます。
このような環境が、「予算内で住まいを確保するなら中古を選ぶ」という行動につながっているのです。

また、物価や住宅価格の上昇が続く中で、「今後も家賃が上がり続けるのではないか」という不安から、購入に前向きになる人も増えています。



総務省の家計調査でも、住居費の支出は家計に占める割合が大きく、家賃負担が長期化することへの懸念は無視できません。
特に、老後の年金生活を見据えると、定年後に家賃を払い続けるリスクを避けたいと考え、「将来の家賃代わりに住宅ローンを返済しておく」という発想が強まります。
このように、住居費の不確実さを減らし、長期的な安心感を得たいという意識が、「資産としての住まい」を重視する動機になっています。

さらに、住宅ローン金利水準や税制優遇も、「今買う理由」として重視されやすいポイントです。
住宅金融支援機構などの調査では、依然として多くの利用者が低い金利水準を背景に変動型金利を選択しており、返済負担を抑えやすい環境が続いています。
加えて、住宅ローン減税などの税制面の支援策が、「金利負担を実質的に軽減できるうちに取得しておきたい」という判断を後押ししています。


このような金融・税制の条件と、新築との価格差や家賃上昇リスクを総合的に見比べた結果として、「高いとは感じつつも、

今のうちに中古マンションを購入する」という選択に踏み切る人が多いのが実情です。
購入動機 背景となる環境 賃貸派との違い
新築より中古が手頃 新築価格高騰と供給偏在 予算内での取得を優先
老後の家賃不安の回避 家賃負担の長期化リスク 住宅費の固定化を重視
金利と税制の活用 低金利水準と税制優遇 今買う条件の有利さ重視

賃貸派が冷静に判断するためのチェックポイント

賃貸を続けるか中古マンションを購入するかを比べる際には、漠然とした印象ではなく、期間や金利、家賃の上昇率といった具体的な数値で整理することが大切です。
例えば住宅ローンの組み方については、住宅金融支援機構の調査で返済期間は30年前後を選ぶ人が多い傾向が続いており、長期戦になる前提で考える必要があります。



一方、総務省の家計調査では住居費が物価上昇の影響を受けやすい費目であることが示されており、家賃も将来にわたって一定とは限りません。
こうした公的データを参考にしながら、「今の負担」だけでなく「20〜30年先の総額」を比較する視点を持つことが重要です。

また中古マンションには、賃貸にはない独自の注意点があります。
代表的なものが管理費と修繕積立金であり、最近の調査では修繕積立金の相場は月額でおおむね5,000〜30,000円程度の幅に収まる例が多いとされています。
さらに、国土交通省の不動産価格指数では区分所有マンション価格が2010年を100とした場合に220台まで上昇し、高止まりしている状況が示されており、購入後の資産価値の変動リスクも無視できません。
そのため、中古マンションを検討する際には、毎月の返済額だけでなく、管理状況や長期修繕計画、積立金残高などを総合的に確認することが欠かせません。



さらに、価格高騰の流れに流されないためには、自分自身のライフプランとリスク許容度を整理しておくことが有効です。
住宅ローン利用者の実態調査によれば、固定金利型と変動金利型を組み合わせる人も一定数おり、金利上昇リスクにどう向き合うかという考え方は人それぞれです。
同様に、住居費にどこまでの増減を許容できるか、住み替えの可能性をどの程度見込むかといった点も、賃貸派・購入派で答えが分かれます。
したがって、まずは将来の家族構成や勤務形態、老後の収入見通しを具体的に描き、そのうえで「賃貸を続ける場合」と「中古マンションを購入する場合」の長期的なシミュレーションを比較検討することが、冷静な判断につながります。

比較の視点 賃貸継続の確認事項 中古購入時の確認事項
期間と総額 家賃推移と更新料 返済期間と総返済額
ランニングコスト 家賃上昇リスク 管理費と修繕積立金
資産価値と柔軟性 住み替えやすさ 将来の売却可能性


まとめ

中古マンションの価格高騰にモヤモヤしつつ賃貸を続けるか、思い切って購入を検討するかは、人それぞれの事情で正解が変わります。
大切なのは「なんとなく高いからやめておく」のではなく、家賃との比較や老後の住居費、ローン金利や税制優遇まで含めて、数字で冷静にシミュレーションすることです。
当社では、賃貸派の視点に立った住宅費の長期シミュレーションや、中古マンションのチェックポイント整理を無料でお手伝いしています。
「うちは買うべきか、賃貸を続けるべきか」を一緒に整理したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。



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